素敵な街+α

アクセスカウンタ

zoom RSS 京都市上京区 part1 一条戻橋 『魔界伝説』

<<   作成日時 : 2011/09/17 21:04   >>

ナイス ブログ気持玉 25 / トラックバック 0 / コメント 6

画像


平安京最北にあたる一条大路の堀川に架かっていた『一条戻橋』。現在は車が往来するコンクリート製の橋が架かっていますが、この橋には陰陽師で有名な安倍晴明を始めとして様々な逸話が残されています。今回はこの京都随一の魔界スポットの逸話を幾つか紹介します。

画像


平安時代中期、酒呑童子退治で知られる藤原道長に仕えていた源頼光という武将がいました。
この源頼光には俗に四天王と呼ばれる家来がおり、その内の一人に豪腕で知られる渡辺綱(わたなべのつな)という人物がいました。

画像


ある日の夜更けにこの渡辺綱が馬でこの一条戻橋を通り縋ると、橋の辺で道に迷っている見目麗しい美女に出会います。
この美女が渡辺綱に「もしやお武家様、物騒なこと故我が館まで送ってくれまいか」と願いでると、猜疑心を持ちながらも渡辺綱はこの美女に同情してその願いに頷きました。

画像


そして渡辺綱は美女を自分の馬の後ろに乗せ下京にある女の館へ送ることになりました。
すると、その道中なんと美女は突然鬼に姿を変え渡辺綱に襲い掛かってきたのです。

渡辺綱は「おのれ!鬼女め。何をするか!誑かしよったな!」と言い放ち咄嗟に抜刀して斬り付け、鬼の右腕を落としました。
このとき腕を切られた鬼は空高く愛宕山の方角へ逃げていったと伝わります。

【補足】
後にこの鬼女は後に斬り落とされた右腕を取り返しに戻って来たと云われています。

画像


また延喜18(918)年10月、文章(もんじょう)博士であった三善清行が没した際にその亡骸を入れた棺を運ぶ葬列がこの橋を渡りかけていました。

そこに紀州熊野で修験道の修行していた博士の息子の浄蔵という僧が駆けつけ父親と再会します。
父親の亡骸を見た浄蔵は目に涙を浮かべ、次の瞬間数珠を扱き挙げるが如く揉みながら祈祷を始めました。

画像


すると突如棺が動き出しなんと死んだ筈の三善清行が生き返ったのです。

浄蔵は蘇生した父親『三善清行』と抱き合って喜びました。
それ以来この橋は「死者が戻る橋」とされ『一条戻橋』と呼ばれる様になったと今に伝わります。

画像


【補足】
この『一条戻橋』の名の由来には他説があります。
その一つは平安京の昔はこの橋が北辺に位置していたため、「行って又帰る」との意味から戻橋と云われるものです。

画像


------------------------------------------------------
一条戻橋

住所:〒602-8367 京都府京都市上京区堀川下之町

電話:075-752-0227(京都市観光協会)
交通:JR京都駅から市バス9系統堀川通西賀茂車庫前行き20分
   『一条戻り橋』下車直ぐ
------------------------------------------------------





画像


【補足】
陰陽師『安倍晴明』は疫病神を追い払うために疫病神より強力な『呪力』が必要でありました。
その『呪力』が形象化した存在が所謂『式神(識神)』と云われる存在です。

安倍晴明は家人や訪問客が怖がるため普段はこの一条戻橋の下に式神を隠していたと云われています。
そしていざ祭祀を行うというときに式神を登場させたという話も伝わります。

画像


【雑学】
出張や旅行に出かける前にこの橋を渡り「無事に戻ってこれる様に」と一条戻橋という名前故に験担ぎ(げんかつぎ)に使用された例もあります。
同様に、戦時中出征兵士が「無事に帰還できるように」と使われたとも云われています。

これとは逆に一条戻橋を嫌う習慣もあります。

それは婚礼葬儀の際です。
現在でも出戻りと故人が生き返ることが無い様に、その際はこの橋を渡るのを避ける風習が残っています。

画像


【参考文献】
『京都魔界案内』小松和彦(株式会社光文社)
『京都歩きの愉しみ 歴史の舞台はここだ!』川端洋之(株式会社 淡交社)
『これであなたも京都通どすぇ』清水さとし(実業之日本社)

画像

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 25
ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた 驚いた 驚いた
面白い 面白い

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
こういう橋があるというのは初めて知りました。
一つの橋にこれだけの言い伝えがあるんですね。
京都は修学旅行以来、行っていません。「ゆっくり京都に行きたいよね」という話をよくしますが、寺院だけでなくて、こういう場所も訪れてみたいものです。
でじょだーじょ
2011/09/18 16:06
この橋に関する逸話はよく耳にしますね。
渡辺綱が鬼の腕を切り落としたのは
源氏の名刀「髭切りの太刀」でしたね。
鬼繋がりで羅城門の話も良いかもしれません。
サプリメント管理士
URL
2011/09/23 16:50
でじょだーじょさん
こんにちは。

京都に行かれるときは、ぜひ訪れてみて下さいね。
ゆうじ
URL
2011/09/27 00:20
サプリメント管理士さん
こんにちは。

髭切、鬼切、羅城門etc
面白い話が見つかれば、次の機会に紹介させて頂きますね。
ゆうじ
URL
2011/09/27 00:35
お〜、そのような橋があるのですか〜(@_@) 鬼女に襲い掛かられるのは嫌だけど、故人が生き返るのは良いような気が・・だめなのでしょうかね。いろんな風習があるものですね(^_^)
ターコ
2011/09/29 20:17
ターコさん
こんにちは。

京都観光では晴明神社と一緒に訪れる人が多いと思います。

ターコさんも京都に行かれる際は是非行ってみて下さいね。
ゆうじ
URL
2011/10/01 22:29

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
人気ブログランキングへ
ブログランキング
にほんブログ村 旅行ブログへ
blogram投票ボタン


京都市上京区 part1 一条戻橋 『魔界伝説』 素敵な街+α/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる