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zoom RSS 岐阜県岐阜市 part2 稲葉山城(岐阜城) 『いじめの代償』

<<   作成日時 : 2012/05/01 16:29   >>

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パワーハラスメント『新型うつ病などの言葉が数え切れず生まれる程日本はストレス社会となっています。特にいじめは時代を遡った戦国の世でもありました。今回は岐阜を訪れて、その戦国の世に生き『織田信長』『豊臣秀吉』に仕え名軍師と呼ばれた『竹中半兵衛』の有名な逸話を追ってみました。

天文13(1544)年、『竹中半兵衛(以下半兵衛)』は美濃国斎藤氏の家臣であった竹中家の次男としてこの世に生を享けました。

しかし父『竹中遠江守重元』が早世し、半兵衛は10代で家督を継ぐことになります。

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【補足】
『竹中半兵衛』は本名を『竹中重治』または『竹中重虎』といい、有名な半兵衛という名は所謂通称です。

半兵衛の子孫は江戸時代幕臣であり、その系図が幕府編纂の『寛政重修諸家譜』という系譜集に載っています。

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そして菩提山城(岐阜県不破郡垂井町岩手)の城主として、主君『斎藤義龍』に仕えます。
その義龍が1年後に病死すると、半兵衛は斎藤家の後を継いだ3代『斎藤龍興』に仕えました。

『斎藤龍興』は、祖父である『美濃の蝮』と呼ばれた梟雄『斎藤道三』やその道三を倒した2代目である父義龍とは異なり凡庸な人物であったと云われています。

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道三が討たれた後の美濃は、度々尾張の『織田信長』より侵攻を受けていました。

それでも義龍の代までは半兵衛の伏兵などもあって織田軍を打ち破りよく侵攻を防いでいました。
しかし3代龍興は寵臣を重く用いて政務を顧みないばかりか酒色に溺れており、これにより家臣団が動揺し国が乱れます。

この寵臣は龍興の権力の笠を着て大柄に振舞い、その矛先は半兵衛にも向けられていました。
半兵衛は龍興の寵臣らに度々悔られて屈辱を受けていたのです。

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半兵衛は若い頃から学問好きで腕力よりは知力が秀でており、容姿も体が弱く痩身であって女性の様であったと云われています。
これは戦国時代の荒ぶる気風の中では軟弱と思われがちでした。

また半兵衛は若い頃は軍略研究以外のことは軽く見ていた節があり、大雑把な性格であったことから周囲には無能とすら思われていました。

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主君の龍興もこの例に漏れず半兵衛を軟弱な家臣と軽蔑し重用していませんでした。

これを見た龍興の寵臣らは半兵衛を見縊り、いじめを繰り返していました。

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そして半兵衛が21才であった永禄7(1564)年の2月、事件が起こります。

いつもの様に半兵衛が稲葉山城へ登城し帰ろうとしていたときに、櫓の上から龍興の寵臣らの声がしました。

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「軟弱者が帰っていくぞ

半兵衛が無視して行こうとすると、その寵臣らの何人かが下に居た半兵衛目掛けてなんと小便をしたのです。

半兵衛は髪の毛から雫が垂れる程濡れてしまいました。

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半兵衛は寵臣の裏に龍興がいる手前その場で怒りを露にせず、このときそのまま菩提山城へ戻っています。

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しかしこれには普段温厚な半兵衛も我慢の限界で、半兵衛は風呂に入り身支度を整えた後、舅でありまた斎藤氏家臣団トップの老臣であった『安藤守就』の屋敷を訪ねました。

半兵衛はこの実力者にこれまでのいじめの数々を打ち明け、「この恨みを晴らしたい」と訴えます。

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しかし『安藤守就』はこのとき、

「そなたとわれらの兵だけで、どうなるものでもない。長いものには巻かれろ」

と半兵衛を説得したと云われています。

守就に助勢を断られ居城に戻った半兵衛でしたが、半兵衛はこのまま引き下がろうとは思っておらず、悶々とした日々を送っていました。

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そんな折、稲葉山城からある知らせがありました。

それは稲葉山城中に人質として抑留していた弟の竹中重矩(久作)が病気になったという知らせでした。
半兵衛はこの知らせを「天が与えてくれた好機」と捉えます。

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そして従者に武具を詰め込んだ長持を用意させ、僅か16人を連れた半兵衛は稲葉山城へ乗り込んだのです。

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警護の者らも勿論居ましたが、半兵衛の「竹中重矩(久作)の見舞い」と言う言葉には、疑いを持たず17人は城中奥深くまで潜入し、そして夜を待ちました。

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【補足】
因みに怪しまれそうな長持については、このとき「見舞いの料理をする」という理由で誤魔化しています。

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そして夜になると半兵衛らは用意していた長持から武具を出して武装し、先ず斎藤飛騨守を襲ったのを発端に片っ端から城内の者らを斬り捨てていきました。

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【補足】
敵が城の近くに居るような特別の場合を除いて、特に夜間は宿直の武士が詰めているだけで、その殆どの武将は自己の居城か城下の屋敷にいることが通常でした。

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突然のことに稲葉山城内は混乱します。

また夜が故敵が見えない2重の不安から取り乱し、終に城主である龍興も寵臣らに囲まれて命からがら城を逃げ出したのです。

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このとき、半兵衛は龍興を討ち取ることなく態と逃がします。

それは半兵衛の目的は下克上ではなく、恨みを晴らすことにあったからでした。

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稲葉山城はあの『織田信長』が何度も攻略に失敗している程、難攻不落の城と呼ばれた城でした。

従って、この事件を知った信長は半兵衛に「美濃の半分を渡す」という条件を提示して帰順する様誘います。
しかし半兵衛はこの信長の申し出を断ります。

そして僅か1年程した後に龍興に城を明け渡し、自分は美濃国外へ退去し隣国の浅井氏に客分として迎えられたと云われています。

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【補足】
この稲葉山城乗っ取り事件は難攻不落の城が少人数で更に鮮やかに奪われ過ぎているため創作と疑われがちですが、このことは『竹中家旧記』や快川紹喜の書状にも書かれており、けっして作り話ではありません。

因みにこの稲葉山城乗っ取り事件については、以下の真相説もあります。
■『斎藤龍興』に対する諫止のため
■『安藤守就』が失脚させられたため
■『斎藤龍興』を見限って決起したものの予想より支持が得られず退去した

信長直臣の話は断った半兵衛でしたが、その後秀吉の仲介に因って織田家への仕官の道が開けるのでした。

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稲葉山城(岐阜城)

住所:〒500-0000 岐阜県岐阜市金華山天守閣18
電話:058-263-4853
時間:03/16〜05/11 9:30〜17:30
05/12〜10/16 8:30〜17:30
10/17〜03/15 9:30〜16:30
料金:大人(16歳以上) 200円
小人(4歳以上16歳未満)100円
団体割引 30人以上2割引
交通:市営・岐阜・名鉄バス「岐阜公園歴史博物館」下車
山頂までロープウエー利用徒歩7分

【金華山ロープウェー運賃】
大人(12歳・中学生以上)往復1,050円
小人(4歳以上12歳未満)往復520円
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【参考文献】
『「戦国武将」がよくわかる本』江口克彦(PHP研究所)
『戦国参謀 頭の使い方』小和田哲男(株式会社三笠書房)
『歴史教科書に載らないネタ』江口克彦(PHP研究所)

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
どこの世界にも、いつの時代にもいじめはあるんですね。。 ちょっと病気の弟が気になりましたが、ちゃんと恨みをはらせて良かったです(^_^)
今回もまた素晴らしい写真ですね♪
ターコ
2012/05/08 20:34
ターコさん
お久しぶりです。ありがとうございます。

弟の久作は???
すみません。勉強不足でした。
ご指摘ありがとうございます。

今回の写真は中々良いアングルで撮れたと思ってます。
励みになります。
ゆうじ
URL
2012/05/11 19:57
竹中半兵衛は秀吉の懐刀として有名ですが、そんなイジメに会っていたのですね。

どことなくゆうじさんに似てませんか?
結果も多分同じように成るのでは?
beetle
2012/05/12 07:52
beetleさん
こんにちは。

稲葉山城乗っ取り事件は有名なのですが、なぜ竹中半兵衛がこの様な事件を起こしたのかは知らないまま過ごしていました。

今回竹中半兵衛の様に実際に稲葉山城を登ってみることで、興味が湧き調べてみました。

私も嫌がらせを受けることは多いですが、悲しいかなサラリーマンが故彼の様に行動は中々起こせません。

斬り殺すのは無理ですが、偶にはガツンと口撃くらいはしないといけないのかも知れませんね。
ゆうじ
URL
2012/05/13 18:27
「いじめ」にも歴史があった(?)んですね!
でも「いじめ」をした人は・・・後々「その報いを受ける」・・・そんなもんですよね・・(形は・・どうあれ・・?)
まだこもよ
2012/06/13 10:34
いつの時代も、昔からいじめはあるのですね。
日頃の行いというものは大切ですね、そんなことを考えさせられるお話で、ためになりました。
GAKU
2012/07/03 08:03
お久しぶりです
いつもながらしっかりした記事恐れ入ります
暑い日が続いてます、お体にはご注意ください
(エディターのbeetle)
doubin3
2012/08/25 08:04
まだこもよさん
こんにちは。

いじめる人は遅かれ早かれ必ず報いを受けます。。。
ほんとかな?

そんな人は報いを受けているのに気付かないかも知れませんね。
ゆうじ
URL
2012/08/28 17:59
GAKUさん
こんにちは。

今いじめの問題がワイドショーを賑わせていますが、昔はそれが表に出ることさえなかったと思うと、いたたまれませんね。

私も日頃の行いに気を付けたいと思います。
ゆうじ
URL
2012/08/28 18:02
doubinさん
こんにちは。

暫くやる気を無くしていた夏嫌いな私ですが、何とか生きています。

また散歩の習慣を増やして体調管理に努めたいと思います。

コメントありがとうございました。
ゆうじ
URL
2012/08/28 18:04

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