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zoom RSS ロワール渓谷 part1 世界遺産 シュノンソー城 『白衣の王妃』

<<   作成日時 : 2012/08/26 05:07   >>

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『フランスの庭』の異名を持つ世界遺産シュリー=シュル=ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷』。この地域にはため息が出る程見る者を魅了させてくれる300以上もの沢山の城が建てられています。今回はその中でも艶かしい姿から、あの有名な『ヴェルサイユ宮殿』の次にフランスで人気の高いといわれる美しい城『シュノンソー城』に秘められた呪いのストーリーを紹介します。

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シュノンソー城の起源は、1432年に当時この地方の領主であった『マルケ』が建てた城にあります。

そして1515年、『ポイエ財務官』がこの城を買い取り、妻『カトリーヌ・ブリソネ』に住まわせていました。

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次にフランス国王『フランソワ1世』時代の1537年、当時徴税史を努めた『トマ・ボイエ』が本館を建造し、その後『アンリ2世』が愛妾の『ディアーヌ・ド・ポワチエ』にこの城を与え、1547年にアーチ型の橋をかけます。

現在のシュノンソー城の姿はこのときに完成しました。

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このシュノンソー城は後期ゴシック様式と初期ルネサンス様式が混在した当時の装飾の美しさが残る素晴らしい城として有名です。

が、その歴史は呪われています。

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『アンリ2世』が死ぬと、その愛であった『ディアーヌ・ド・ポワチエ』は、正妻で後継の『フランソワ2世』の摂政を務める『カトリーヌ・ド・メディシス王妃』に城を追い出されてしまいます。

【補足】
『ディアンヌ・ド・ポアティエ』は美女として知られており、『アンリ2世』の20歳以上も年上の愛人でした。

『カトリーヌ・ド・メディシス王妃』は、愛妾の『ディアーヌ・ド・ポワチエ』と夫の『アンリ2世』の関係に対する嫉妬が非常に強かったと云われている人物です。
仲良しの女友達と一緒に天井裏に忍び込み、夫の情事を覗き見して憂さ晴らしていたというエピソードも残っている程嫉妬心の強い女性でした。

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『フランソワ2世』は幼くして王となりますが、彼は生まれつき病弱であり短命に終わりました。

次に『シャルル2世(シャルル・ダングレーム)』が城主となりますが、彼は従わない村人らを次々と虐殺したことで暴君と恐れられ、僅か23歳の若さでこの世を去ります。

この後を継いだのが武人として知られる『アンリ3世』です。

しかし、アンリ3世は宗教戦争『ユグノー戦争』でカトリック信者を弾圧したことを切欠に、1589年1人の修道僧に38歳の若さで暗殺されてしまいます。

【補足】
『アンリ3世』は16世紀の武人のフランス国王の他に『ホモ殿下』としても有名な人物です。
彼の周りにはミニョン(寵臣)という美青男ばかりを集めた『エルマフロディット(両性具有)と島』と呼ばれたハーレムがありました。

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『アンリ3世』の悲報を城で聞いた妻『ルイーズ・ド・ロレーヌ王妃(ルイーズ・ド・ロレーヌ=ヴォーデモン)』は、悲しみのあまり自室に引篭りました。

骸骨が刺繍された白い喪服を着用し、まるで気がふれたかのように夜な夜な城内を彷徨ったと云われています。

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『ルイーズ・ド・ロレーヌ王妃』はいつもこの白い服を着用していたことから『白い夫人(白衣の王妃)』と呼ばれました。

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そして彼女は2度とこの地から離れることなく、葬儀の象徴の家具や調度品に囲まれた住居に閉じ篭り、1601年悲しみの果てにシュノンソー城の中で狂ったように死去したのでした。

【補足】
『ルイーズ・ド・ロレーヌ王妃』は『アンリ4世』と『ガブリエル・デストレ』の子にあたる人物です。

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時は過ぎ、17世紀初頭のある夏の夜、主亡きまま荒廃していたシュノンソー城には、シェール川のせせらぎと蛙の声が静かにこだましていました。

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このときのシュノンソー城は城を守る庭番の老夫婦以外は住む者は訪れる者もおらず、荒廃していました。

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そしてある冬の日に、この年老いた庭番の男がいつものように就寝前小屋から月明かりに浮かび上がる庭を見ていると、川と城を結ぶ橋の辺りからぼうっと揺らぐ不審な明かりを発見します。

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その光景は、まるで蝋燭を片手に誰かが歩いているようにも見えました。

しかしこの城は既に廃墟で、しかもこの様な遅い時間に訪れる者など居る筈もありません。

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庭番は妻に一言告げると、直ぐに着替えて跳ね橋を渡り、鍵を開けその明かりが指していた橋楼の2階への階段を上がって行きました。

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そして庭番はギャラリーの扉を開きました。

そこには、音も無く近づいてくるものがあり、庭番はあまりの恐ろしさ息をのみます。
なんとそれは蝋燭をもった『ルイーズ・ド・ロレーヌ王妃』でした。

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暫く時間が過ぎ、庭番の妻は帰りが遅いと夫の安否を心配します。
そして夫が城から一晩中帰ってこないため、妻は橋の袂に向かいました。

すると恐怖に脅えたかの形相で庭番が仰向けに倒れていたのです。
時既に遅く庭番は既に息絶えていました。

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庭番の妻は悲しみにくれました。
この一連の知らせを聞いた村人らは

「盗賊に襲われたのではないか」

と当初考えましたが、その死体にはこれという外傷もなく不自然な死に方をしていたのです。

妻は夫の亡骸を墓地に葬るとシュノンソー城を去り、城は益々深い静けさに包まれていきました。

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それから暫くして村人の間に

「白い喪服を着た亡霊が出る」

との噂が出始めます。

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今度はシュノンソー城の橋に明かりを発見する村人が現れたのです。

「白い喪服を着たルイーズ・ド・ロレーヌ王妃が透けるような白い顔をして佇んでいた」

傍まで近づいたその村人らはこの様に証言しました。

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この話はたちどころに村中に広がります。

そして、シュノンソー城の歴史と共にこの城は『王妃の亡霊が出る城』として恐れられるようになったのです。

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その後のシュノンソー城はフランス国王『ルイ14世』に買い取られ、その調度品の多くはヴェルサイユ宮殿に運ばれました。

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華やかな内装や家具があった嘗ての古城の中は、今ではすっきりとした空間が続きます。

そしてこの城は、以前廃墟であったことがまるで嘘かのように現在は、毎年多くの観光客の目を楽しませてくれています。

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シュノンソー城(Chateau de Chenonceau)

住所:1, rue Bretonneau, 37150 CHENONCEAUX
電話:02 47 23 90 07
料金:大人 10euro
7〜18歳,学生 8euro
0〜6歳 無料
オーディオガイド +4euro
交通:トゥール(Tours)から国鉄在来線TER約30分『シュノンソー駅』下車徒歩5分
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【参考文献】
『ロワールの古城ガイド』(PRODUCTION LECONTE)
『呪われた世界地図』怪奇ミステリー研究会(株式会社 彩図社)
『ヨーロッパ・歴史と謎の名所物語』桐生操(KKベストセラーズ)
『ヨーロッパ謎と不思議の歴史辞典』桐生操(KKベストセラーズ)
『ヨーロッパの世界遺産A』水村光男(株式会社 講談社)

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コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
お久しぶりです(^o^)/
夏に相応しく、少し寒くなるお話ですね〜。私オカルトが苦手なのですが、洋モノだと日本のお化けのような怖さとは違って、ちょっとお洒落な感じがします。実際見たら同じように怖いでしょうけど(^_^;)

またまた素敵な写真ですね♪ 人が入らないようにする為には、相当時間をかけてシャッターチャンスを狙うのでしょうね。
ターコ
2012/09/04 19:07
お元気ですか
いつもながらの力作恐れ入ります
肉食系のフランスは結構短命の王が多いですね
女性も肉食系だけあり元気ですね
欧米は景色とか人間も見かけは綺麗で良いです
しかし内心は草食系の日本人とは相当解離しておりフムフムとは納得できない事が多いです(私の場合は)
これは一生治らないかも?
doubin3
2012/09/06 08:04
ターコさん
こんにちは。

お久しぶりです。
もし外国で幽霊が喋っても言葉が分からなかったら怖さ半減するかもです。

幽霊の方もせっかく「うらめしや〜」みたいなことを言って通じなかったらきっと脅かし外がないでしょうね。

またぜひ遊びに来て下さい。
ゆうじ
URL
2012/09/06 18:23
doubinさん
こんにちは。

云われる様にフランスの王は短命な方が多いですね。
暗殺されたり、呪いやストレスの影響かも知れませんね。

また私も欧米人の考え方で納得できないことがあります。島国と大陸の違いなのでしょうか。
ゆうじ
URL
2012/09/06 18:28
こんな洋風のお城みたいな感じの「店」にしたら・・・インパクトあるんだけどなぁ〜?(さて・・・いくらかかるのか・・・無理だな・・・)
まだこもよ
2012/09/17 21:40
まだこもよさん
こんにちは。

こんな素敵な城のようなお店があったらインパクト絶大だと思います。
更に街中じゃなくて自然の中にポツンとあったら正に観光名所のようになるんじゃないでしょうかね。

最悪秀吉の小田原一夜城の様にハリボテでもいいかも。。。
ゆうじ
URL
2012/09/25 15:39
外国の幽霊ですか?
そう言えば、愚息がニューヨーク滞在中に住んでいた家。幽霊が出たのですって。
まだ幼稚園の孫、女の子ですが怖がる様子もなくその話をしていました。英語をよく理解しないこともありそうですね。
地下室が、広いプレイルームになっていて、そこに出ると言うのですが、まるで漫画の世界のように楽しく話をしていました。幽霊って怖いという先入観がなかったのかも知れませんね。
大人になった今は、どう理解しているのか聞いてみたい気がしてきました。今度、会ったら聞いてみますね。
S子
2012/12/06 17:13

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