ウィーン(Wien) part7 シェーンブルン宮殿 『モーツァルトとマリー・アントワネット』

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有名な話しですが、今回はシェーンブルン宮殿での逸話を紹介します。

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女帝マリア・テレジア(Maria Theresia,1717-1780)の娘である皇女マリー・アントワネット(Marie Antoinette,1755-1793,ドイツ名:マリア・アントーニア)※は15歳まで、ウィーンから西南5キロにあるシェーンブルン宮殿で過ごしていました。
※神聖ローマ帝国フランツ1世の末娘として誕生。フランス国王ルイ16世の王妃。シェーンブルン宮殿の皇女の部屋は『マリー・アントワネットの部屋』として現在も保存されています。

シェーンブルン宮殿の観光と女帝マリア・テレジアについてはこちらを参照↓
世界遺産 ウィーン(Wien) シェーンブルン宮殿(Schloss Schonbrunn)


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女帝マリア・テレジア(Maria Theresia)


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皇女マリー・アントワネット・ジョゼファ・ジャンヌ・ドゥ・ロレーヌ・ドートゥリシュ(Marie Antoinette Josepha Jeanne de Lorraine d'Autriche)


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ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart)


6歳で神童と呼ばれヨーロッパ各地で演奏旅行を行っていたヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart,1756-1791)は、1762年9月から両親と姉、そして召使と一緒に行った第一回目のウィーン旅行の最中、音楽をこよなく愛する女帝マリア・テレジアに謁見するために1762年10月13日、このシェーンブルン宮殿でクラヴィーア(Clavier※)の御前演奏を『鏡の間』で行いました。
(このときマリー・アントワネットは7歳で、モーツァルトより1つ年上
クラヴィーア(Clavier)

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神童の名に相応しく、モーツァルトはクラヴィーアの名演奏を披露し、宮廷の人々から惜しみない賞賛の拍手を浴びました。

その演奏を聴いていた女帝マリア・テレジアと皇帝フランツ1世は、幼いながらもモーツァルトの天才的な演奏と才能に感嘆し、慈悲深いもてなし※を行いました。その厚遇に感謝し、また演奏が成功した喜びでいっぱいになった6歳のモーツァルトは、女帝のひざに飛び乗り、抱きついて頬にキスをしたと云われています。

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※このとき女帝マリア・テレジアは、モーツァルトの父レオポルト・モーツァルトに年収の約2倍の金額の褒美を与え、モーツァルトと姉のナンネル(愛称:Nannerl,マリア・アンナ・モーツァルト※)に礼服を与えるなどしています。モーツァルトはこの演奏会で実姉と演奏をしており、その才能豊かな姉弟に対して感嘆を受けています。
マリア・アンナ・モーツァルト

またこの演奏会には、作曲家のゲオルク・クリストフ・ヴァーゲンザイル(Georg Christoph Wagenseil,1715-1777)も同席しており、クラヴィーアを弾く際モーツァルトは『ヴァーゲンザイルさんはいないのですか分かる人が聴いてくれなくちゃ』と皇帝フランツ1世に言い、『あなた(ヴァーゲンザイル)の協奏曲を今から弾きますから譜めくりをしていただけませんか」と頼んだといわれています。
ゲオルク・クリストフ・ヴァーゲンザイル(Georg Christoph Wagenseil)

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シェーンブルン宮殿の裏口階段にて


そのモーツァルトがあるとき大理石の床でステンと転び、そこに皇女マリー・アントワネットが駆け寄るという出来事がありました。
可愛い皇女は優しく手を差し伸べてモーツァルトを起こすと、モーツァルトは恥ずかしさのあまり顔を赤らめながら

『ありがとう。あなたはよい人ですね。大きくなったら(ぼくの)お嫁さんにしてあげるね

と可愛いプロポーズ?をします。それを聞いていた周りの大人は大爆笑したんだとか・・・
またその光景を見ていた女帝マリア・テレジアが『どうして娘をお嫁さんにしてくれるの』と尋ねると、モーツァルトは『だってとても優しいから、そのお礼にです。』と答えたと云われています。

しかしモーツァルトはまだ6歳の子供だったので、当然ながらそのプロポーズは受け入れられませんでした。
マリー・アントワネットは後にフランス国王ルイ16世の元へと嫁ぎ、モーツァルトの謎死から2年後の1793年、フランス革命の折にギロチンにより処刑されています。

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モーツァルトとマリー・アントワネットはこの演奏会の後、それぞれ波乱の人生を送り歴史に名を残すことになりますが、幼い頃にこのような形で出会っていたとは、とても興味深いエピソードですよね。

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因みに御前演奏後の1762年10月21日、モーツァルトはこの日の19時にシェーンブルン宮殿で女帝マリア・テレジアに伺候しましたが、その帰りにしょう紅熱にかかってしまい、同月の10月31日までベッドで寝ることとなります。

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【参考文献】
音楽写真文庫 モーツアルト事典
株式会社 大創産業 「ウラ」からのぞく世界史

【参考URL】
音楽の旅 モーツァルト、ハイドン、ベートーベン
零画報
モーツァルトとマリー・アントワネット




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この記事へのコメント

2009年07月23日 10:01
なんだかほのぼのとした話ですね・・・
いいです。可愛いプロポーズいいですね。
ステキです。こんなステキな事言われたいです。(もう少し若ければ)
うふっ・・・・。
2009年07月23日 22:34
モーツァルトの少年時代だからこそのかわいらしさと、その後のマリー・アントワネットの生活ぶりから考えるとそんな話があるとは思いもよりませんでんでした。
また同じ時代に生きていたというのも、楽しい歴史ですね。
2009年07月24日 09:24
モーツアルトとマリー・アントワネットにそんな面白いエピソードがあるとは、思いもよりませんでした。
当時の社交界では、照れ隠しにそういうことをいったのかもしれませんが、わずか7歳の子どもがプロポーズをするとは(笑)
モーツアルトのイメージが、ちょっと変わったような気がします =^_^=
2009年07月24日 16:49
この、シェーンブルン宮殿で出会った、無邪気な子供二人は・・・
貧民用の共同墓地に放り込まれる・・という、同じ最後が用意されていたのですね(@_@;)
2009年07月24日 20:27
よしおさん
訪問ありがとうございます。

プロポーズしたときのモーツァルトは6歳でした。記載間違えていたので訂正します。

ごめんなさいね。
2009年07月26日 08:12
よしおさん
モーツアルトのイメージってどんなでした?

やはり、音楽の天才だがその人生は無頓着で破天荒とか。
2009年07月26日 08:15
こーじさん

マリー・アントワネットについてはエピソードが多いので、これからも幾つか紹介していきますね。
2009年07月26日 08:18
mikoさん

こういう運命を感じてしまう出会いって良いですよね♪
2009年07月26日 08:19
おののさん

楽しんでいただけましたか?

また遊びに来てくださいね。
羊雲
2009年07月26日 09:53
素敵なブログですね。私も2度ヨーロッパのパックツアーに参加してことがあり、愉しい想い出になっています。ウイーン、ザルツブルグ、ロマンチック街道、ミラノ、ボロセロナなど特に印象的でした。
ユーロがもう少し安くなったら(笑)もう一度訪れたいなぁと思います。

syo
2009年08月16日 11:59
マリーアントワネットは、
波乱万丈な人生を歩んだとはいえ、
私にとっては、憧れの女性なんですよね…。
弱さと強さ、気高さ可憐…。
一つ一つ年を重ねるごとに、
魅力を増すマリーがとても好きです。
モーツアルトとの逸話、
かわいらしいお話ですね。
2009年12月06日 18:32
羊雲さん
こんにちは。

欧州は何回行っても楽しいですよね。

次行かれたら是非感想聞かせて下さいね♪
2009年12月06日 18:39
syoさん
こんにちは。

華やかで気品溢れる女性に憧れる気持ち分かりますよ。

また機会をもうけて紹介するので、その時はまた遊びに来て下さいね♪

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