パリ(Paris) part1 14区 カタコンブ 『死者の街』

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華の都パリ。華やかなイメージの強いフランスの首都『パリ』には『死者の街』が存在します。

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死者の街『カタコンブ(Catacombes de Paris)』はパリの地下に存在する巨大な共同墓地です。
共同墓地というと墓石が整然と並ぶ光景を想像しますが、ここは正確には納骨堂で地下通路に剥き出しの骨々が収められています。

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入り口から103段の階段を下りるとそこは年中11~12度の涼しい空間が広がります。

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入り口から暫くは普通の地下通路が続きますが、納骨堂の入り口の前の『地獄の門』を境に雰囲気はがらりと変わります。

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【補足】
『地獄の門』の入り口には「心せよ!諸君は死の帝国に今入ろうとしている」とフランス語で書かれています。

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この『地獄の門』を潜った通路の両端の壁には埋葬者の手足の骨や頭蓋骨が剥き出しにそして整然と天井まで積み上げられています。

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しかもただ無造作に積み上げられているだけでなく、中には頭蓋骨を飾りの様に利用して十字架等の色々な模様を描いて当にオブジェと化したものまで数多くあります。

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墓地の奥には別の穴にも脚や腕の骨、肋骨や頭蓋骨の欠片が散らばっていたります。
この様な通路がなんと約800Mも続くのです。

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洞窟や地下道の通路はまるで迷路のように入り組んでいて、案内板や通行禁止の柵がないと迷子になりそうな感さえあります。

【補足】
この場所はその昔パリの建設で使用する石灰岩の採掘場でした。
その採掘場だったころに好奇心からこの場所に入り込み1年後に白骨化して発見された人もいたことから、今ではメインの通路以外は柵で塞がれています。

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パリの人口は現在約220万人くらいですが、ここにひっそりと納骨されている遺体は全部で600万体といいますから、そのスケールの大きさが伺えます。

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『カタコンブ』は約200年前のパリの人口増加による産物で、人口増加に伴い各地に無縁墓地が急激に増えた頃に、土葬のため幾重にも積まれた死体の腐敗や衛生面での感染が次第に問題視され出しました。
日本等の火葬の文化とは違い欧州は土葬が一般的であるため、この様な問題にも直面するのです。
そこで、地上に墓地を増やすには限界があると地下の採掘場後のトンネルが新しい墓地に決定しました。

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1786年4月7日、モトレ,マイイェ,アスランの3人の神父が聖なる祝福儀式を済ませると、パリ各地の無縁墓地から遺体の搬送作業が始まりました。

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『カタコンブ』が建設されたのは、18~19世紀のフランス革命真っ只中の時期です。
したがって、革命戦争の犠牲者らもこの墓地に眠っています。

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1778年の内閣倒壊した後に起きたブリエーヌ屋敷外やグレーブ広場での市民暴動犠牲者、翌1779年のフォーブル・サンタントワーヌのレヴェイヨン大壁紙工場一揆の犠牲者、1792年チェイルリー宮殿での王党派と革命派の戦闘犠牲者等がこれにあたります。

【補足】
この共同墓地にはかのナポレオン3世やドイツのオットー・フォン・ビスマルク宰相も訪問したことがあり、パリの歴史を刻む重要な場所でもあるのです。

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Catacombes de Paris

住所:1 avenue du Colonel Henri Rol-Tanguy, 75014 Paris, France
電話:01 43 22 47 63
FAX :01 43 22 48 17
交通:地下鉄4号線・6号線「Denfert-Rochereau」駅下車徒歩3分
ダンフェール・ロシュロー交差点出入り口そば
時間:10:00~17:00
休日:月曜
料金:7ユーロ
HP:http://www.catacombes-de-paris.fr/
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【参考文献】
『「ウラ」からのぞく世界史』株式会社大創産業
『超怪奇X事件スポット案内』超常現象研究会(株式会社笠倉出版社)

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↓パリには数多くの有名は墓地が点在しています。詳しく知りたい方はこちらの本をお薦めします。
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この記事へのコメント

2010年10月31日 23:39
こんばんは ゆうじさん
カタコンブのこと全然知りませんでした。
パリの地下に、、、もう~ビックリです!
納骨堂というから、つい日本の納骨堂をイメージしてしまいまして、、、^^;そのまんまんは衝撃的ですね~!沢山の頭蓋骨が積み上げられていて凄すぎます!しかもその地下に7ユーロで入れることが出来ちゃうとことも驚きで・・・今度パリに行った時に好奇心で入ってみたいような、、、でも、入りたくないような、、、でも、でも、こんな凄いところを教えていただきありがとうございました。
かなり衝撃的でございました。(@_@;)

ところで、写真はゆうじさんが撮られたのですか?
2010年11月01日 02:03
naturaさん
こんにちは。

カタコンブは欧州に幾つかありますが、やはりパリのものがそのスケールとユニークさでお薦めです。

ちょっとレ・アルやカルティエ・ラタン等の中心部からは離れていますが、入り口が近距離地下鉄やRURの駅そばにあるので、行き易いです。

後は好みの問題かと。近年は観光施設として来場者が増えている様ですので、人が集まる曜日と時間帯であればそれほど怖くはありませんよ。

因みに写真は自分で撮影しています。
自分が使いたいと思う写真は自分しか撮れないので。
ただあまりに膨大な数になってきているので、整理・公開が殆どできないのが現状で嬉しい悲鳴です。
よんちゃま!
2010年11月01日 11:30
すごい・・・の一言・・・・。
でも・・・後世まで 自分の骨が残れる・・・のが・・・いい事なのか 悪い事なのか・・?
2010年11月01日 21:48
やはり革命などの犠牲者なども一緒に埋葬されているんですね。内紛があったからこそ無縁や不明者の埋葬の一種の知恵のようなものなのでしょうか?そう考えると日本とはまったく違う感覚なのでしょうね。
2010年11月02日 17:09
よんちゃま!さん
こんにちは。

いつもコメントありがとうございます。

確かに自分の骨が剥き出しで永続的に残るのは良いのかどうか判断が難しいですよね。

ただこの様な納骨堂さえも一種の美術館にしてしまうフランス人の芸術意識の高さは目を見張るものがあります。

基本的にフランス人の方は苦手ですが、パリに行ってちょっと見方が変わりました。
2010年11月02日 17:14
ぶりゅんさん
こんにちは。

革命の歴史を今に伝えつつ、納骨堂として機能し、また世界中から人が集まる芸術空間となっている。

フランス人の知恵ですね。
文化や考え方は違えどその中には見習うべき点もあると思いました。
2010年12月06日 07:57
パリには二回行ったことがありますが、こんな場所があるなんて驚きです。ローマの骸骨寺をなんとなくイメージしましたが、スケールが違いますねぇ。迷路のように入り組んだ地下迷路、探検してみたいような気になりますが、怖いね。
2010年12月14日 02:19
GAKUさん
こんにちは。

ローマの骸骨寺よりもスケールは大きいですね。しかも芸術性に溢れています。
3度目のパリでは是非訪れてみて下さいね。

世界観が変わりますよ♪

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